センター長挨拶

四本 裕子
(総合文化研究科・広域科学専攻)

 当センターは、「人間とは何か」という根源的な問いを学際融合的に進展させるため、2008年度に発足した。認知科学・言語学・脳科学という共時的な研究分野を進化学という通時的な視点から統合することを目指す研究組織は、国内はもとより、世界的にもきわめてユニークである。

当センターでは、乳児から成人に至るまで人間の認知過程を行動と脳活動から計測できる施設を有し共同研究を支援している。また2014年度からMRI装置を導入し、脳機能イメージングの研究を推進する。

さらに理化学研究所と連携し、脳科学の先進的研究に進化的基盤を与える役割も果たしている。これらの活動に加え、年数回の公開講演会を主催し、国内外の研究拠点との連携を進めている。