進化認知科学研究センター
ホーム
活動内容
教育
アクセス・連絡先
リンク
公募
活動内容Top活動内容2004

詳細
  
言語学講演会 日時 2004年7月18日(日) 
14:00-15:30 +質疑応答
場所 東京大学駒場キャンパス
10号館3F 会議室
講演者 柴谷方良(神戸大学名誉教授、ライス大学教授)
"Form and Function in Functional Linguistics"
柴谷先生は、言語類型論と文法理論の分野で、多数の業績を挙げてこられました。特に、使役や受動にかかわる研究は、きわめて広い範囲の研究者によって引用され、スタンダードとなっています。近年では、機能的・認知的アプローチによって受益構文とその他のヴォイス現象を統一的に説明する試みを展開されています。また、日本語からの視点を一般言語理論に取り入れると同時に、類型論的視点から日本語を分析することの重要性を、多くの研究を通じて示してこられました。今回は、機能主義言語学の目標とアプローチについて、講演していただきます。
<活動報告>
講演は、機能的類型論でしばしば重要な説明的原理として取り上げられる類像性をテーマとして行われた。文法構造における図式的類像性のあらわれを多数サーベイした後、これまでの説明の問題点が指摘された。より一般性のある理論のためには、コミュニケーションにおける経済性の原理を中心にすえて、類像性にかかわる現象をとらえなおすことが必要であるという主張がなされた。講演は非常に刺激に富んだものであった。酷暑の中、事前の広報も限られたものであったが、会場は満杯となり、成功をおさめた。
担当者 大堀壽夫
>>プレゼンテーションファイル(PowerPoint)