第1回COE共催研究会
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日時
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2003年9月14日 13:00〜17:00
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場所
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東京大学本郷キャンパス法文1号館25番教室
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講演者
タイトル
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フィリッパ・ガレティ(ロンドン大学 精神医学研究所 教授)
精神病に対する認知行動療法:その理論と治療効果
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ガレティ教授は、ロンドン大学精神医学研究所心理学科およびキングス・カレッジのセント・トマス医学校において臨床心理学を担当している。妄想や幻覚など、統合失調症(精神分裂病)の認知モデルと認知行動療法の研究で著名である。イギリスの統合失調症研究の若手の代表格と目されている臨床家・研究者である。今回ガレティ教授は、東京大学本郷キャンパスで開かれた日本心理学会第67回大会において、「精神病に対する認知行動療法:その理論と治療効果」と題する招待講演をおこなった。この講演では、400名ほどの聴衆が集まり、法文1号館25番教室がいっぱいになった。この領域に対する日本の心理学者の強い興味を示している。1990年頃から、欧米では精神病の認知理論と認知研究が非常にさかんになり、そこから、精神病に対する新しい心理学的介入方法である認知行動療法がおこってきた。その治療効果を調べると、精神病の症状は有意に改善され、治療終了後1年間も持続していた。本講演で、ガレティ教授は、こうした認知行動療法の理論と治療効果について詳しく解説した。また、それに続けて、「精神病に対する認知行動療法:ガレティ教授の臨床ワークショップ」と題するワークショップをおこなった。この中で、ガレティ教授は、認知行動療法を臨床場面でどのように用いるかについて、具体的に説明した。今回の講演とワークショップの内容は、金子書房より翻訳出版の予定である。
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